地域の守り神が神社であるといわれているように、神棚は家庭の守り神といわれています。神棚とは、日本の神様や仏教と習合した神様をお祀りするための、小型のお宮の呼び名です。日本において神さまは、天照大御神が太陽神ともいわれているように自然の象徴でもあります。また、神棚は自然の象徴である神さまへの感謝と畏敬を表す場所です。神棚において大切なことは、神さまの神話から続く歴史を知り、自然に感謝することなのです。
神棚の起源は、1300年近くも前にさかのぼります。日本最古の書物『古事記』に神棚のことが記されているのです。その古事記には、伊勢神宮に祀られている天照大御神(あまてらすおおみかみ)の、父親である伊邪那岐命(いざなぎのみこと)から送られた神聖な宝物を神さまとして棚にお祀りされたという神話が書かれています。そして、江戸時代初期に、伊勢神宮への信仰を勧めた御師(おし)達が神宮の御神札を配る中で、その御神札の安置場所として棚を使ったのが神棚の始まりです。